【症状がないから大丈夫?】胃カメラ・大腸カメラが大切な理由

胃が痛いわけではないく、食欲もある。
内視鏡検査って、何か症状が出てから受けるものじゃないの?
そう思っている方は、実はとても多いです。でも、その考え方が病気の発見を遅らせてしまうことがあります。
胃がんや大腸がんは日本人に多く、しかも内視鏡で早期に見つけられるがんです。それにもかかわらず、「症状がないから大丈夫」と検査を先延ばしにしている方が少なくありません。
なぜ無症状のうちに内視鏡を受けることが大切なのかぜひ参考にしてみてください。
「症状が出てから受けよう」が危険な理由
胃がんや大腸がんは、早期の段階では自覚症状が出にくいのが特徴です。胃もたれや食欲低下、便に血が混じる・便通が変わるといった症状が出てから受診すると、すでに進行した状態で見つかることもあります。だからこそ、症状の有無だけで「大丈夫」と判断しないことが大切です。
胃がんの5年生存率は、早期のステージIでは90%を超えますが、進行すると大きく下がり、ステージIIIで約40%、ステージIVでは10%を下回ります。この差は非常に大きく、早期発見の重要性がよくわかります。
◇でも、自分は若いし、家族にがんの人もいない。関係ないのでは?◇
そう感じるのも自然なことです。ただ、胃がんのリスク因子としてよく知られているのがヘリコバクター・ピロリ菌への感染です。
感染率は若い世代ほど下がってきていますが、40〜50代でも一定の割合の方が感染しているとされています。自覚のないまま感染していることも多いため、「自分は大丈夫」という思い込みこそが、実はいちばんのリスクと言えます。
内視鏡のメリットは、がんを「見つける」ことだけではありません。とくに大腸では、がんになる前の段階で手を打てるのが大きな強みです。大腸がんの多くは「腺腫性ポリープ」という前がん病変を経て発生します。このポリープを内視鏡検査で見つけて、その場で切除することで、大腸がんそのものを予防できる可能性があります。
胃カメラ(上部消化管内視鏡)でわかること
胃カメラでは、口または鼻からスコープを挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察します。胃がんそのものだけでなく、ピロリ菌感染が疑われる胃炎や萎縮性胃炎、腸上皮化生、異形成(がんになる前の細胞の変化)など、将来の胃がんリスクにつながる所見を確認できるのも特徴です。
バレット食道は、胃酸の逆流などにより食道の粘膜が変化した状態で、食道腺がんのリスクと関連することが知られています。頻度は高くありませんが、逆流症状が続く方やリスクがある方では、内視鏡で確認しておきたい所見のひとつです。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)でわかること
大腸カメラでは、肛門から大腸全体を観察します。大腸がんの前がん病変である「腺腫性ポリープ」を見つけ、必要に応じてその場で切除できるのが大きな強みです。
大腸がんは日本人のがん死亡原因の上位を占めますが、定期的に検査を受けている方はまだ多くないのが現状です。
何歳から・どのくらいの頻度で受けるべき?
胃カメラ・大腸カメラとも、まずは40歳を目安に一度受けておくことがすすめられます。ただし、その後どのくらいの間隔で受けるかは、リスクや前回の結果によって変わります。
健康診断のバリウムと胃カメラの違い
多くの方が「健診でバリウム検査を受けているから大丈夫」と考えています。ですが、バリウム検査にはいくつかの弱点があります。
ひとつは、バリウム検査ではその場で組織を採取(生検)できないこと。気になる影が見つかっても、がんかどうかの確定診断には、あらためて内視鏡検査が必要になります。
もうひとつは、食道の観察が苦手なこと。バリウムは飲み込むとすぐに流れてしまうため、食道の粘膜をじっくり見るのには向いていません。
内視鏡なら、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察でき、気になる部分はその場で生検まで行えます。健診のバリウムを、精密検査としての内視鏡に置き換えることを、ぜひ一度ご検討ください。
当日胃カメラ希望の方へ
◇当日胃カメラ検査をご希望の方は、お電話にて空き状況をご確認ください。◇
検査枠に空きがある場合は、当日の検査にも対応できることがあります。
ただし、検査枠が埋まっている場合や診療・検査時間の都合などにより、当日の検査をお受けできない場合がございます。
あらかじめご了承ください。
午前に検査希望の場合は朝食、午後に検査希望の方は昼食抜いてご来院ください。
