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大阪健康コラム

2025.07.25

今日からできる腸活!腸内環境を整えて体も心もスッキリ

健康管理 腸活 食生活

腸の役割や腸活の基本についてご紹介し、誰でも今日から始められる腸活の方法をお伝えします。

「腸活に興味はあるけど、実際に何をしたらいいのかわからない」そんな方も多いのではないでしょうか。
腸内環境を整えることは、体の調子を整えるだけでなく、心の安定にもつながります。
つまり、腸を整えることが、健やかな毎日への第一歩になるのです。

本記事では、腸の役割や腸活の基本、そして誰でも今日から始められる腸活の方法をご紹介します。
日々の生活に無理なく取り入れて、体も心もスッキリと整えていきましょう。

そもそも「腸」の役割って?

腸の主な役割は、「食べ物の消化」「栄養の吸収」「不要なものの排出」の3つです。

食べたものは小腸で消化・吸収され、残った不要なものは大腸を通って便として排出されます。
さらに注目すべきは、腸に集まる免疫細胞の存在です。
腸は体内の免疫細胞の半分以上が集中している「最大の免疫器官」ともいわれています。
腸は、体に必要な栄養と、排除すべき異物を見分け、体を守るバリアとしての役割も担っているのです。
近年では、腸内環境を整えることで免疫力の向上が期待できるとして、「腸活」が注目されています。

ストレスが腸に与える影響とは

ストレスは、腸の働きに大きく影響します。
便秘や下痢、腹痛など、何らかの消化器症状を経験していることがわかっています。

ストレスによって引き起こされる主な症状は以下のとおりです。

ストレスによって引き起こされる主な症状 内容
腹痛・お腹の張り 自律神経が乱れると、腸の筋肉を過度に緊張させ、腹痛やお腹の張りが起こることがある。
便秘・下痢 腸が過度に運動して下痢を引き起こしたり、極端に反応が悪くなって便秘を引き起こしたりする。
食欲の変化 視床下部の摂食中枢に影響が出てしまい、糖質や脂質の多い食品を好むようになる傾向がある。
全身的な疲労感 腸内環境が乱れると、疲労感が出たり、意欲・免疫機能の低下につながったりする。

胃腸を元気にするためにできること

胃腸を元気にするために必要なのは、規則正しい運動・食事・生活習慣です。
なかでも最も腸内環境に影響を及ぼす要素として挙げられるのが、食事です。

食事は、善玉菌を直接腸に届けるだけでなく、悪玉菌を増やすきっかけになります。
悪玉菌が増えると、たんぱく質を分解して腐敗が起こり、悪臭のする毒素やガスなどが発生します。

毒素やガスが腸管から吸収されると内臓に負担が加わり、老化や病気の原因になるため、悪玉菌の増加を避けつつ食事から善玉菌を効率よく補うことが重要です。

善玉菌を育てる!おすすめの食べ物と飲み物

腸内環境を整えるためには、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」をバランスよく摂取することがポイントです。

●プロバイオティクス:腸内で働く「生きた善玉菌」を含む食品

●プレバイオティクス:善玉菌のエサとなる成分(食物繊維やオリゴ糖など)

これらを組み合わせることで、腸内の善玉菌が活性化し、便秘改善や免疫力アップなどの効果が期待できます。

プロバイオティクス

プロバイオティクスは、善玉菌そのものを体に取り入れる方法です。
ただし、これらの菌は腸内に定着しにくく、数日で体外に排出されてしまいます。
そのため、毎日継続して摂取することが大切です。

主なプロバイオティクス食品 含まれる菌
味噌・キムチ・チーズ・発酵バター・乳酸菌飲料など 乳酸菌
ヨーグルト(ビフィズス菌添加のもの) ビフィズス菌
納豆 納豆菌
ぬか漬け 酪酸菌
米麹で作った甘酒・塩麹 麹菌

※乳製品が苦手な方や乳糖不耐症の方は、納豆や味噌などの植物性発酵食品からの摂取がおすすめです。

プレバイオティクス

主なプレバイオティクス食品は、以下のとおりです。

主なプレバイオティクス食品 含まれる栄養素
野菜類・海藻類・熟した果物・こんにゃく 水溶性食物繊維
ごぼう・豆類・穀物 不溶性食物繊維
玉ねぎ・バナナ・ネギなど オリゴ糖

 

これらのうち、特に善玉菌を増やすために力を発揮するのが水溶性食物繊維です。
さまざまな海藻類や野菜類などに含まれる水溶性食物繊維を上手に摂取し、腸の健康状態を維持しましょう。

腸内リズムを整える生活習慣

腸内リズムを整える生活習慣はさまざまです。
ひとつでも実生活で実践し、腸内環境を整えましょう。

水分をしっかり補給する

十分な水分を補給することで消化と吸収がサポートされ、便の質が改善し、腸内環境を健康に保ちやすくなります。
一般的に成人の場合は1日に約2リットルの水分を摂取することが推奨されています。
水分は、水だけでなくお茶やスープ、果物などからも摂取可能です。

軽い運動やストレッチを実践する

運動やストレッチをすると、全身の血流が良くなり、腸にも十分な血液が供給されるようになります。
これにより消化吸収が促進され、腸の健康が維持しやすくなります。

睡眠時間を十分に確保する

睡眠時間を十分に確保することで、腸内フローラのバランスが整いやすくなり、腸内の善玉菌の活動を促進させることが可能です。
一方で、睡眠不足になると、免疫系の機能低下が引き起こされ、腸の健康が損なわれる可能性があります。

腸内リズムを整える生活習慣は、どれも難しいことではなく、日々のちょっとした意識で取り入れられるものばかりです。
まずはできることから少しずつ始めて、腸から健康を育てていきましょう。