大腸カメラ検査のご案内
当院では鎮静剤を使用し、できるだけ苦痛の少ない検査を心がけています。
眠っているような感覚で検査を受けられるため、安心してご相談いただけます。
目次
大腸カメラとは

苦痛の少ない大腸カメラ大腸内視鏡検査
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、肛門からスコープを挿入し、大腸全体を直接観察する検査です。ポリープや炎症、がんなどの異常を早期に発見することができます。
検査に対して「痛そう」「苦しそう」といった不安をお持ちの方も少なくありませんが、当院では鎮静剤を使用し、できるだけ苦痛の少ない検査を心がけています。
眠っているような感覚で検査を受けられるため、安心してご相談いただけます。
がん死亡数(2023年)


がんの死亡数『大腸がん』
女性:1位(15%)
男性:2位(13%)
自覚症状の少ない大腸がんは内視鏡検査による
早期発見が重要です。
当院のこだわり

鎮静剤を使用し
苦痛を軽減した大腸カメラ
大腸カメラに不安や恐怖を感じる方のために、当院では鎮静剤を使用した検査をご用意しています。うとうとと眠っているような感覚で検査を受けることができ、痛みや不快感を感じにくいのが特徴です。検査への不安が強い方や、これまでに辛い経験があった方にも、安心して検査を受けていただけるよう配慮しています。

高性能な内視鏡検査システム
洗浄システムを導入
当院では、鮮明な画像で病変の早期発見をサポートする高性能な内視鏡システムを導入しています。また、感染予防の観点から、内視鏡は一人ひとりの使用後に専門の洗浄・消毒システムで徹底的に処理しています。安全で正確な検査を提供するため、機器のメンテナンスと衛生管理にも細心の注意を払っています。

下剤は院内またはご自宅での
服用の選択が可能
大腸カメラ検査の準備として欠かせない下剤の服用について、当院では「ご自宅での服用」または「院内での服用」のいずれかをお選びいただけます。ご自宅でゆっくり準備したい方や、院内で看護師のサポートを受けながら服用したい方など、それぞれのライフスタイルや体調に合わせて柔軟に対応しています。

ポリープ切除を
日帰りで実施
検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除できる体制を整えています。多くのポリープは日帰りで安全に処置が可能で、後日の通院や入院が不要なケースも多数あります。内視鏡専門医が対応し、迅速かつ丁寧に処置を行いますので、安心して検査を受けていただけます。

同日に胃カメラ検査と
大腸カメラ検査が可能
当院では、胃カメラと大腸カメラの両方を同じ日に受けることができます。複数回に分けて通院する必要がなく、時間的・体力的な負担を軽減できます。一度の準備で消化管全体を検査したい方や、健康診断で異常を指摘された方におすすめです。

リカバリー室を
完備
鎮静剤を使用した後は、院内のリカバリー室でゆっくりお休みいただけます。看護師が常駐しており、安全に配慮した環境で回復をサポートいたします。検査後の体調に不安がある方も、安心して検査を受けていただけるよう整えています。

このような方におすすめ
大腸カメラがおすすめな方

- 肛門からの出血したり、血液が混じった便が出たことがある方
- 便秘や下痢をしている方
- 以前に比べ便が細くなった方
- 排便しにくい感じがある方
- お腹の張りや腹痛を感じる方
- 貧血の症状がある方
- 突然、体重が減少した方
- ご家族に大腸がんになった方がいる方
- 人間ドックや健康診断の便潜血検査などで陽性になった方
- 以前に大腸がんや大腸ポリープを治療したことがある方
- 40歳以上の方
大腸カメラで見つかる疾患
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 感染性腸炎
- 大腸憩室症
- 大腸メラノーシス
- 虚血性大腸炎
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
- 過敏性腸症候群
- 直腸潰瘍 など
大腸カメラ検査の流れ
準備の説明
検査日を決めた後、前日の食事時間や下剤の服用方法など、検査に向けた準備についてご説明します。必要に応じて下剤をお渡しします。

前日の食事は繊維の少ない消化の良いものをお選びください。夕食は早めに済ませ、それ以降は食事を控えてください。水やお茶などの透明な飲み物は摂取可能です。

自宅で指定された時間に下剤を服用し、腸内をきれいにします。排便の状態を確認し、腸内がきれいになっていれば検査が可能です。常用薬のある方は、事前に指示された服用方法に従ってください。

受付後、体調の確認を行い、検査着に着替えていただきます。ご希望に応じて鎮静剤を使用しますので、リラックスして検査を受けていただけます。

実施
肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体を観察します。検査時間は30分〜1時間程度です。ポリープや病変が見つかった場合には、その場で切除や組織採取を行うこともあります。

(鎮静剤使用時)
鎮静剤を使用した場合は、検査後にリカバリー室で15分〜1時間ほどお休みいただきます。体調が安定したのを確認してからご帰宅いただきます。検査当日は車やバイク、自転車の運転は控えてください。

検査後、内視鏡の画像をご覧いただきながら医師が結果を説明します。組織検査を行った場合は、結果が出次第あらためてご案内します。

検査後は体調に注意してお過ごしください。ポリープを切除した場合は、当日の飲酒や運動、刺激の強い食事は控えてください。

注意事項
- 検査には、締め付けの強い服装やベルトなどはお控えください。
- 内服薬を服用している方は、お薬手帳か内服するお薬をご持参ください。
- 検査が終わって1時間程経ちましたら、食事をお召し上がりください。
- 生検(組織を採取する検査)をした場合は召し上がっていただいて結構です。
- 鎮静剤を使用した方は、検査当日の車、自転車、バイクの運転は禁止させて頂きます。病院にお越しになる際、お帰りの際はご自身以外の運転、もしくは公共交通機関をご利用ください。
- 経鼻内視鏡の検査を受けた場合、検査が終わってから強く鼻をかまないようにお気を付けください。
- 鎮静剤を使用した場合は、当日中の車・バイクの運転ができません。
大腸カメラ検査のよくあるご質問
- Q便潜血検査が陰性だったので、検査を受けなくてもいいですか?
-
A
便潜血検査は出血を伴う病変の発見には有効ですが、出血のないポリープや早期のがんなどは見逃されることがあります。陰性でも大腸の状態が完全に問題ないとは限らないため、年齢や家族歴に応じて大腸カメラ検査を受けることが勧められます。
- Q検査前の下剤はつらいですか?
-
A
下剤の服用には不安を感じる方も多いですが、最近では飲みやすい味のものや少ない量で済むタイプもあります。服用方法やコツは事前に詳しくご説明しますので、安心して準備していただけます。
- Qポリープが見つかった場合、その場で取れますか?
-
A
多くの場合、小さなポリープは検査中に切除可能です。その場で処置することで、再度通院する必要がなく、がん化の予防にもつながります。切除した組織は病理検査に回し、詳しく調べます。
- Q検査時間はどのくらいですか?
-
A
検査自体は15〜30分ほどです。ポリープの切除を行う場合は、やや長くなることもあります。準備や鎮静剤使用後の休憩時間も含め、全体で2〜3時間程度かかるとお考えください。
- Q検査の日に生理になってしまいました。生理でも検査できますか?
-
A
基本的には生理中でも検査は可能です。ただし、生理の出血量が多い場合や不安がある方は、無理をせず日程変更をご相談ください。検査に影響が出ないよう、タンポンの使用などをご案内します。
大腸カメラ検査の費用(料金)
保険適用 | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
診察料・血液検査・使用薬剤料他 | 約1,500円~3,000円程度 | 約2,000円~3,500円 |
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)※検査のみ | 約2,000円 | 約6,000円 |
病理組織検査(追加費用) | 約1,500円~3,500円 | 約3,500円~7,000円 |
大腸ポリープ切除術 | 約9,000円〜11,000円 | 約27,000円〜33,000円 |
- 目安金額です。
- 鎮静剤の使用の有無、その他使用する薬の種類などにより、金額は変動します。
- ポリープ切除術は個数や大きさで料金が変わります。