大阪府大阪市東住吉区駒川5丁目23−18
針中野医療ビル(針中野クリニックモール) 2F

COLUMN

大阪健康コラム

2025.04.24

腸活のススメ。腸内環境を整える方法

胃腸の働き 腸活

腸内環境は、免疫力や精神の安定、全身の健康に直結!
本コラムでは、腸活のさまざまなポイントを解説。

腸内環境を整えることは、私たちの健康維持に欠かせません。
腸内には「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれる細菌群が存在し、消化や免疫機能の調整、さらには精神状態にも深く関わっていることが分かっています。
腸内環境を整えることは、これらの機能を支えるために不可欠であり、生活習慣の見直しによって改善が可能です。

腸の役割とは

腸は消化・吸収を担うだけでなく、健康維持にも大きな役割を果たしています。
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌が存在し、これらのバランスが腸内フローラを形成しています。
このフローラが健康な状態であれば、消化吸収はもちろん、免疫機能を高め、有害物質の排出の排出を促します。
また、最近の研究では腸と脳が相互に影響を与え、精神的な健康にも深く関わっていることが明らかになっており、腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど重要な器官です。
腸内環境を整えることは、心身の健康維持に直結します。

ストレスと腸の関係

精神的な負担は腸内環境に大きな影響を及ぼします。
長期間にわたる緊張や不安は、腸内フローラのバランスを乱し、消化不良や便秘、下痢、さらには炎症を引き起こす原因になります。
これは、ストレスが交感神経を活性化させ、腸の動きを抑制するため、消化機能が低下してしまうためです。
このような不調を防ぐには、リラクゼーションの時間を確保したり、深呼吸や軽い運動を取り入れるなど、上手にストレスをコントロールすることが大切です。

腸内フローラってなに?

腸の中には、細菌・ウイルス・真菌といった多様な微生物が共存しており、これらは総称して「腸内フローラ」と呼ばれます。
これらの微生物群は、消化を助けるだけでなく、免疫機能の維持や有害物質の排出にも関与しています。
中でも、ビフィズス菌や乳酸菌などの“善玉菌”は健康を支える存在であり、消化を助け、有害物質を排出し、免疫力を高めます。
一方で病原性のある細菌など“悪玉菌”は腸内で有害な物質を作り出し、健康を害することがあります。
また、“日和見菌”は善玉菌と悪玉菌のバランスを取る役割を果たしています。
このバランスが崩れると、便通の乱れや免疫力の低下、アレルギー症状の悪化などにつながることがあります。
善玉菌が優位になるような食生活や生活習慣を心がけることが、腸の健康には欠かせません。

善玉菌を増やす食べ物・飲み物

善玉菌を増やすためには、以下のような食べ物や飲み物を意識的に摂取することが大切です。

  • 発酵食品

    発酵食品には乳酸菌やビフィズス菌など、善玉菌が豊富に含まれています。
    ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、ぬか漬けなどが代表的な発酵食品です。
    これらを食生活に取り入れることで、腸内環境が改善されやすくなります。
  • 食物繊維

    食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内での善玉菌の活動を促進します。
    野菜、果物、豆類、全粒穀物などに多く含まれています。
    特に水溶性食物繊維は、腸内フローラのバランスを整える効果があります。
  • オリゴ糖

    オリゴ糖は善玉菌を増やす働きがあり、特にビフィズス菌の繁殖を助けます。
    オリゴ糖は玉ねぎ、バナナ、アスパラガス、はちみつなどに含まれています。
    これらを積極的に摂ることが効果的です。
  • プレバイオティクス

    プレバイオティクスは、善玉菌を増やすための栄養素です。
    食物繊維やオリゴ糖と同様、腸内で善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果があります。
    プレバイオティクスを豊富に含む食品には、アーティチョークや大麦、にんにく、玉ねぎなどがあります。

胃腸の働きを良くするためにできること

胃腸の働きを良くするためには、食生活を改善することが基本です。
以下の方法で腸内環境を整えることができます。

  • 規則正しい食生活

    食事の時間を一定にし、バランスの良い食事を摂ることが重要です。
    食事を抜いたり、不規則な食事を続けると、腸内フローラが乱れやすくなります。
    特に食事の間隔が空きすぎると、腸の働きが鈍くなるため、できるだけ規則正しい食事を心がけましょう。
  • よく噛んで食べる

    食事を早食いすると、消化不良を引き起こすことがあります。
    よく噛んで食べることで、胃腸にかかる負担を減らし、消化を助けることができます。
    また、食事をゆっくりと楽しむことも、ストレス軽減につながります。
  • 十分な水分補給

    水分は腸内での便通を助けます。
    特に食事の際にしっかりと水分を摂ることが大切です。
    水分不足は便秘を引き起こし、腸内環境が悪化する原因となります。
    水やお茶などを積極的に飲むようにしましょう。
  • 適度な運動

    運動は腸内の動きを活発にし、腸内フローラの改善にもつながります。

ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない運動を習慣化することで、腸の健康をサポートできます。

まとめ

腸内環境を整えることは、消化器の健康だけでなく、免疫力や精神的な健康にも良い影響を与えます。
食事や生活習慣を見直すことで、腸内フローラが改善され、健康維持につながります。
善玉菌を増やす食品や飲み物を積極的に取り入れ、規則正しい生活を心がけることで、腸内環境の向上が期待できます。
腸は私たちの健康を支える重要な器官であるため、日々のケアを大切にし、継続的に腸活に取り組みましょう。